年齢が低いほどスマホは悪影響? 子どもはスケジュールで縛った方がいい? 「シュタイナー教育」で考える!理想的な成育環境の整え方
赤ちゃんの頃から積極的にデジタル機器をお守り代わりに使用された子がどのように育つのか、だんだん明らかになってきています。大きくなってからでは、子どもの幼年時代は取り戻せません。
リスクのある育て方に、あえてチャレンジする理由はないはずです。
毎日のスケジュール
時間の工夫をするのは、習慣をつくるためです。習慣が整うと、1つの習慣がその次の行動に移るサインとなります。
子どもは大人が思っているよりも、規則正しい生活を好んでいるものです。
「同じ」が心地よいのは、子どもが持つ特徴の1つだと思いますが、それは日常生活にも当てはまります。
ですから園でも、毎日決まったスケジュールで生活をしています。
そうすることで、「お茶の時間の後は、外遊び」などのように、現在の行動自体が、次の行動に移るサインとなるからです。
日常生活はできるだけ「収縮(じっとしている時間)」と「拡散(ぱーっと動く時間)」が交互にくるように組み合わせます。
収縮の時間は短め、拡散の時間は長めです。メリハリがつくことで、サインとしても機能しやすくなります。これがぴったりはまると、子どもは一日中機嫌よく過ごせるようになります。
1、2歳児と幼稚園児の一日のスケジュールは次のようになっています。
それぞれ、拡散と収縮がなるべく交互にくるようにしています。幼稚園児のほうが、1つひとつの活動の時間が長くなっています。
9時〜10時過ぎ「拡散」:登園〜室内遊び
10時過ぎ~10時20分「だんだん収縮へ」:トイレ・片付け
10時20分〜30分「収縮」:朝の集まり・お茶の時間
10時30分〜11時30分「拡散」:外遊び
11時30分〜12時「だんだん収縮へ」:着替え・トイレ・手洗い
12時〜12時30分「収縮」:給食
12時30分〜「休息(リラックス)」:お昼寝
14時15分~14時30分「だんだん収縮へ」:トイレ、手洗い
14時30分〜14時50分「収縮」:おやつ
15時~「拡散」:さようなら
延長保育では自由あそび
9時〜10時30分「拡散」:登園〜室内遊び
10時30分〜11時「だんだん収縮へ」:片付け・トイレ
11時〜11時30分「収縮」:朝の集まり(ライゲン/季節の歌や詩などに合わせて身体を動かすサークルタイム)・朝のおやつ
11時30分〜12時45分「拡散」:外遊び
12時45分~13時「だんだん収縮へ」:着替え・トイレ・手洗い
13時~13時30分「収縮」:(メルヘン/日本の童話やグリム童話などを聞く時間)・お弁当
13時30分〜14時40分「休息(リラックス)」:お昼寝・クレヨン画など
14時40分〜14時55分「収縮」:おやつ
15時〜「拡散」:さようなら・自由遊び・散歩など
16時以降は次第に収縮に向かっていく
本稿を読んでいる親御さんはきっと、お子さんをのびのびと育てたいとお考えのはず。ですから、「タイムスケジュールで縛るのは、よくないのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、そうではありません。
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