「ルフィ事件は氷山の一角」「わずか5万円が地獄の入り口に…」 元刑事が激白《汗をかかずに金を得ようとした若者たち》の悲惨な”末路”

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今の時代、「自分の身は自分で守る」しかない。知識を武器に、犯罪情勢を正しく理解すること。それが、闇バイトに巻き込まれないための最低限の防衛策や。

闇名簿の恐怖 素人強盗を防ぐ術

元刑事が国民全員に伝えたい シン・防犯対策図鑑
(画像:『元刑事が国民全員に伝えたい シン・防犯対策図鑑』)

かつて暴力団は、違法な「トイチ」(10日で1割の金利)による闇金融を手がけ、多重債務者のリストをつくった。こうして生まれたリストが、現在も犯罪に悪用される「闇名簿」の源流になっている。

時が経つにつれ、このリストにはさまざまな情報が継ぎ足されていった。たとえば、高額納税者の一覧表、大手デパートで高額商品を定期的に購入する顧客リスト、退職金を受け取ったばかりの人々の情報など。

さらに、屋根のリフォームを装って不要な工事を持ちかける悪徳業者や、押し売り・押し買いで家に上がり込んだ詐欺師たちも、家の間取りや家族構成といった情報を裏で流していた。こうして、闇名簿は次第に肥大化していったんや。

現在、この闇名簿は闇サイト上で簡単に売買されている。価格はおよそ1万円程度。このリストをもとに、闇バイトによる強盗事件が各地で発生しているのが現状や。

もともと空き巣は、事前に下見をして侵入口や逃走経路を確認していた。しかし、今の闇バイト強盗は違う。リストをもとに、現地調査もせず、いきなり突入する。

さらに、強盗事件そのものにも変化がある。通常、強盗や空き巣犯は単独犯が多い。グループで行う場合は足がつきやすいため、指示役の「手足」のように動けるプロフェッショナル集団に限られていた。

一方で闇バイト強盗は初対面の素人同士が集まり、犯行に及ぶ。結果、行動は粗雑で、すぐに逮捕される例が多い。

では、強盗に入られた場合、どう対処すべきか。

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