日本調剤、業績悪化で就任1年で社長交代へ・・・経営立て直しへ非上場化の動きも・・・ 競合で業界トップのアインHDは同業買収に動く
調剤薬局をめぐっては、薬を患者に処方する際の薬価の引き下げと薬の仕入れ価格の上昇が重なり、売上高から原価を差し引いた売上総利益(粗利)が稼ぎにくくなっている。
医薬品製造販売も苦戦
また、第2の収益源として期待していた医薬品製造販売事業でも不振が続く。
昨年4月には子会社のジェネリック医薬品メーカー・長生堂製薬の川内工場で、国から承認されていない方法で抗生物質を製造していたことなどが判明。昨年4月から7月にかけて医薬品の出荷が停止した。この影響で2025年3月期は売上高で約40億円、営業利益で15億円余りのマイナス影響が出た。
日本調剤は今回の社長の交代に加えて、株式の非公開化も視野に、経営戦略の見直しを検討しているという。
調剤薬局業界をめぐっては、ここのところ、M&Aや異業種連携を進める動きが加速している。薬価の引き下げや人件費の高騰などで業界全体が大きく変化する中、日本調剤は今後、どのように経営を立て直していくのか。
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