どちらのモデルも、外観からしてスポーティ。
専用デザインのロードホイール、赤色のボンネットストライプやアウトサイドミラーキャップ、ロゴ入りの赤色ブレーキキャリパーと、赤の挿し色が目をひく。

この差し色でJCWだとわかるのも、ブランド性が確立されている証拠だろう。
復活したゴーカート・フィーリング
走らせてみると、ドライブモードを標準モードの「コア」でスタートしても、予想以上のスポーティさだ。
理由は、発進時からトルクがたっぷりあるエンジンの特性にくわえ、切り始めから反応がよいステアリング特性、それに硬めのサスペンション設定にある。
走り始めた瞬間から、気分が盛り上がるよう“演出”が効いている。
ステアリング特性やドライバーへのインフォメーションについては、ホイスラー氏の言葉どおり。

牧場を横目に見て走るカントリーロードの一部では、舗装が荒れていて、そこでは結構強めのショックがくるが、路面がなめらかなところでは、いってみれば“痛快なドライブフィール”だ。
ドライブモードを「ゴーカート・モード」にすると、JCWのもっとも“おいしい”ところが味わえる。
アクセルペダルの踏み込みに対して、敏感に反応。鋭い反応のステアリングフィールや車体のロールを抑えた足まわりの設定とも、見事なバランスだ。

先代のミニ・シリーズは、足まわりが少しやわらかめになって、2001年の初代(BMWモデルとして)売り物にしてきたゴーカート・フィーリングが丸められた印象だったが、今回はその前のフィーリングが戻った。
ホイスラー氏に確認すると「結局、市場の声で『ミニはゴーカート・フィーリングがいい』と、再度路線を調整しました」とのことだった。
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