ミニ・クーパーの最上位「JCW」とはどんなクルマか? 最も「らしさ」を感じられる先鋭と古典のウェル・バランス

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実際、ゴーカート・モードではアクセルペダルの踏み込みに対して、より鋭い加速性が得られ、直線を走るのもカーブを曲がるのも、気分が昂揚する。

昔からのファンは「これがミニだ」と快哉をさけぶかもしれない。

2モデルとも、操縦感覚は近い。違いはいうまでもなくボディにあり、ミニ・クーパーJCWが凝縮感のある「2+2」的なパーソナル感が強いハッチバックであるのに対して、ミニ・クーパーJCWコンバーチブルは痛快と爽快、ふたつのよさがある。

コンバーチブルのいいところは、もちろんソフトトップを開け放ったときの開放感。

ウインドシールドの形状や位置と運転席の頭上との位置関係に注目(筆者撮影)

オープンといっても、世の中にはウインドシールドを長く、そして寝かせてドライバーの頭上まで伸ばすことで、風の巻き込みを抑える快適志向の強いモデルもある。

対するミニ・クーパーのコンバーチブルは、ウインドシールドを短く、かつ立てて、運転席にいてちょっと視線を上に上げるだけで空が見える。

さらにサイドウインドウを下ろすと、風がコクピット内に流れこんでくる。古典的なオープンスポーツカーのよう。とてもいい感じだ。

新しさと古典的要素のブレンド

コクピットは、2024年のカントリーマンに始まる最新のミニ・ラインナップに準じたデザイン。「ミニOS9」でアプリが動き、AR機能つきナビゲーションや「エクスペリエンスモード」と呼ばれる凝ったドライブモードの選択など、さまざまな操作が240mm径の円形モニター内で行える。

サードパーティのアプリも搭載可能なミニOS9(筆者撮影)

新しさと古典的な要素がうまくブレンドされている。それがいまのミニの魅力であり、市場性を高めている核心だろう。

ブランドの提供価値をよくわかっていると思わされる、好例といえる。

【写真】走る姿もカッコいい!ミニ・ジョン・クーパー・ワークス
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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