最初のミニ・クーパーの登場は1961年と早い。
ミドシップのマシンでF1界に革命を起こした英国の技術者ジョン・クーパーが、BMC(当時)が発売したミニの馬力を上げたら「おもしろいクルマができるのでは?」と考えたことが、誕生の発端だ。
はたして、ミニ・クーパーは1964年に「モンテカルロラリー」で優勝して、続く1964年、さらに1967年にも勝利の栄冠を手にする。

その活躍ぶりはオンロードレースでも同様。並みいる高性能車がしのぎを削る中、小さなミニの活躍は大いに注目され、一気に知名度を上げた。
そのせいもあって、ヨーロッパでもミニでなくミニ・クーパーとして覚えた人が、少なからずいたそうだ。私も1960年代、ミニは知らなくてもミニ・クーパーは知っていた。
それが実はいま、ミニはミニ・クーパーとなっている。
というと、何のことやらと思うかもしれないが、現在の第4世代から「ミニ」という車名を「ミニ・クーパー」に改め、「ミニ・クーパー3ドア」「ミニ・クーパー5ドア」「ミニ・クーパー・コンバーチブル」としたのだ。
例外は「ミニ・カントリーマン」と「ミニ・エースマン」だが、このふたつはいずれもSUVモデル。ベーシックな車名が、ミニ・クーパーとなったのである。

まあ、ベーシックモデルがミニ・クーパーでも違和感はない。かつてのミニ・クーパーのように「ファン・トゥ・ドライブ=運転の楽しさ」がしっかり感じられるクルマだからだ。
10秒間パワーアップするBOOST機能も
今回のサブグレードであるJCW(ジョン・クーパー・ワークス)は、より“走り”に特化した仕様だ。
エンジンをみても、同じ1998ccユニット搭載の「ミニ・クーパーS」が最高出力115kW、最大トルク300Nmであるのに対して、170kWと380Nmに。
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