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森永卓郎さん(享年67)最期の提言「《都会で働く》より《都会を離れて農業をすること》が"潤いのある人生"につながる2つの理由」

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  • 森永 卓郎 経済アナリスト、獨協大学経済学部教授
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1つめは「思い通りにならない」ことです。

作物の栽培は大自然が相手ですから、雨が襲い、風が襲い、病気が襲ってくる。虫や鳥や動物も襲ってくる。それらと闘うためには、柔軟にこちらの作戦を変更して作物を守らなければなりません

最初にスイカ栽培を始めたとき、収穫直前に軒並みカラスにやられました。カラスはスイカが熟れる時期を正確に判断して狙ってきたのです。

「思い通りにならない」からこそ収穫の喜びは大きい

私はスイカにひとつずつU字型の園芸支柱をクロス駆けにして網を張り、クリップで留めました。それでその年は被害が収まったのです。

けれど翌年は、その方法をとってもカラスにやられました。カラスは網の下から頭部を突っ込んで中に入ってきたのです。

それ以降、「より強固な防御方法を考える私」と「進化するカラス」との間の知恵比べは、毎年続いています。カラスの知恵の進化に、「敵ながらあっぱれ」の心境になるときすらあります。

そうした努力を重ねても、予定通り収穫に結びつけることができる確率は5割程度。

すべてが「思い通りにならない」からこそ、収穫に至ったときの喜びは大きいのです。

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【経験を通して私が提唱するのは…】

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