30代以下と40代以上で明らかな違い…「F1日本グランプリに26万人」ファンの意外な実態

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(写真:Clive Rose/gettyimages)

近年、モータースポーツは日本国内のみならず世界中で盛り上がりを見せています。今年に入って F1では角田裕毅選手がオラクル・レッドブル・レーシングへ昇格し、日本人としては佐藤琢磨選手以来となるトップチームの正ドライバーとなりました。

昨年は、ホンダ RBPT 製パワーユニットを搭載する同チームのマックス・フェルスタッペン選手が4度目のワールドチャンピオンを獲得。また、TOYOTA GAZOO Racing は WEC で 6 シーズン連続、WRCでも4シーズン連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、さまざまなカテゴリーで日本メーカーの活躍が際立つ1年となりました。

では、日本国内のファン動向はどのように変化しているのでしょうか。今年4月に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリは3日間で26万 6000人が来場し、前年から約16%増と大幅に観客数を伸ばしました。

実際にどのような人が現地を訪れ、何に満足したのかを把握するため、約 1 万人規模のインターネット調査に加え、一部の現地観戦者については携帯電話の基地局情報から対象のエリア、対象の時間に滞在した人に直接アンケートを配信できる「ココリサ」というサービスを用いて、F1日本グランプリ開催中に鈴鹿サーキット周辺に滞在した人に対して聴取しました。

現地観戦者と配信視聴者の違い

まず、現地でF1 日本グランプリを観戦した人と、現地には行かず有料配信サービスなどで視聴した人を比較します。現地観戦者・配信視聴者ともに 40代以上が過半数を占めましたが、現地観戦者は30代以下の若年層比率が高いようです。

現地観戦回数を見ると、3回以下の「ビギナー層」がおよそ3割を占めました。F1ファンと言えば、故アイルトン・セナやアラン・プロストが激闘した 1980年代後半のブーム時代に入門した人が多いイメージがありますが、近年はNetflixのドキュメンタリーなどで世界的に若年層を中心に新たなファンを獲得しているといわれています。そういった影響もあり、新たにモータースポーツに興味を持った人たちが流入しているのかもしれません。

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