東大生「ピアノを習っていた人が多い」のはなぜか 自己紹介で「ピアノが弾ける」という東大生も珍しくない

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なぜこんなにピアノが弾ける東大生が多いのか?その理由を「疑似相関だ」と言う人もいます。

東大に合格する家庭は、所得水準が高い家庭が多いため、所得水準が高い家庭がよく習わせるピアノを習っていたという東大生が必然的に多くなるのではないか、と。これは確かに間違ってはいないと思います。そういう面も確かにあるのでしょう。

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しかし、どうにもそれだけでは説明が付かないほど、「ピアノを習っていた・ピアノが趣味だ」という人が多いように感じます。

「ピアノを過去に習っていた」と語る人が多いのは確かに家庭の影響かもしれませんが、「ピアノが趣味だ」「ピアノが好きだ」という東大生が多いというのは、疑似相関だけでは説明ができないのではないかと思うのです。

ピアノで集中力が上がる?

ピアノを習っていた東大生に話を聞くと、「ピアノで集中力が上がったような気がする」と言っていました。

「譜面を見て、それを頭の中で理解しながら指を動かすというのは、“マルチタスク”の訓練になっていた気がします。指先を動かす運動をすることで、それによって集中力が高まったように感じます」と。

確かに、指先を動かす運動によって集中力が上がるのではないか、ということは何人かの教育学の大学の先生も指摘していることです。

また、ほかの東大生は「受験期のいい気晴らしになった。根を詰めすぎてしまったときに、ピアノを弾くことで、気分がリラックスした。それで受験を乗り越えられた」と言っていました。

この東大生たちのコメントが正しいかはわかりませんが、漫画「ドラゴン桜」でも「バランスのいい脳を作るために、勉強以外の活動も重要である」というシーンがあります。

※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

(漫画:©︎三田紀房/コルク)
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