「丸亀製麺がドーナツ専門店を出したのか…え!? 東京じゃなく、愛知県にあるの!?」 丸亀製麺「うどーなつ専門店」訪れて感じた”凄さ”

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うどーなつは唯一無二のストーリー性が武器

丸亀製麺はこのブームに乗っかったのだろうか? 否、うどーなつを単にブームに便乗した商品と考えるのは早計だ。

うどーなつの強みは「うどん店がつくるドーナツ」という唯一無二のストーリー性にある。うどーなつは生地にうどんを30%使用し、さらに店内で数時間おきにひく白だしを加えているという。これは他では真似できない、丸亀製麺だからこそできるつくり方だ。

消費者も賢いので、単に「流行ってるからつくりました」という理由では興ざめしてしまう。昨今は「ストーリー消費」の時代。うどーなつは「うどん店がつくるドーナツ」というストーリーによって消費者の興味を強く引いている。

飲食業界で「スイーツは瞬間風速」と言われている。これまで多くのスイーツ商材が一気に流行って一気に廃れていった。タピオカ然り、マリトッツオ然り、フルーツ大福然り……。

うどーなつはそれを踏まえてか、時間をかけてかなり慎重な展開だ。決して一時的なブームではなく、ストーリー性を武器に長く続くコンテンツとして育てているのがうかがえる。今後、うどーなつはうどんに続く第2の柱になる可能性もある。その動向を見守りたい。

【もっと読む】トリキの会社もロイホの会社も大失敗した「チキンバーガー店」。日本でなぜか流行らない“死屍累々”の市場で善戦する店の正体 では、失敗続きのチキンバーガー市場の中で善戦する"とある店"について、外食ニュースサイト「フードスタジアム」編集長の大関まなみ氏が詳細に解説している。
大関 まなみ フードスタジアム編集長/飲食トレンドを発信する人

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おおぜき まなみ / Manami Ozeki

1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月より飲食業界のトレンドを発信するWEBメディア「フードスタジアム」の編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100人の飲食店オーナーを取材する。
Instagram:@manami_ohzeki

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