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ライフ #ボクらは「貧困強制社会」を生きている

手取りは月15万「空腹は無料のアイスでしのぐ」男性(57)が物流倉庫と菓子工場でダブルワークでも貧困ループから抜け出せない事情

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「昔の口入れ屋と同じ」。そう今の雇用の形態についての不満を口にするナオキさん(写真:編集部撮影)

こうした“三者関係の雇用”を一部合法化する過程では、一定のルールも設けられたものの、リーマンショック後の大量雇い止めやスキマバイトの現場を取材する限り、十分とはいいがたい。

働く側には「気軽に働ける」「すぐ稼げる」といったメリットもあるようだが、人材派遣やスキマバイト市場の急拡大をみるにつけ、企業側のうまみはそれ以上に大きい。こうした働かされ方の増加は、現代社会における貧困の原因のひとつなのではないか。

ナオキさんが転職を考えなかったワケ

それにしてもこの間、ナオキさんは転職を考えなかったのか。

私の問いかけに対して「ダブルワークを始めてからは家計的に一息ついたので」と多くを語らなかったが、出版不況の深刻さを予想することや、慣れ親しんだ業界を離れる決断は容易ではなかったのかもしれない。

加えてナオキさんは、数年前から全国のアルバイトや契約社員らが個人で加入できる労働組合に入り、それぞれの勤務先に10%以上の賃上げなどを求める「非正規春闘」に参加している。

自身の職場は賃上げこそゼロ回答が続くが、有給休暇などの福利厚生をめぐっては、労組を通して得た成果もある。

「非正規春闘」実行委員会による記者会見。賃上げに応じた企業もあったが、ゼロ回答や無回答も少なくなかったといい、「正社員との格差は顕著になっている」との報告がなされた=2025年5月8日、東京都千代田区

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