「『あんぱん』は面白いけど、のぶが嫌い」「離脱しそう」の声が増加…ドラマは好調なのに、主人公が不人気の“逆転現象”はなぜ起こった?
妹の蘭子は豪、メイコは健太郎を好きになるシーンがあっただけに、のぶだけ「誰かに恋する」という人間味が感じられないことに疑問の声があがっていたのです。さらに唐突な結婚と、それを残酷な形で嵩に伝わったシーンが続いたことで、のぶへの不信感が募ってしまったのではないでしょうか。
その蘭子、メイコとの比較も「主人公・のぶは嫌いだけど『あんぱん』は好き」という逆転現象につながった理由の1つ。蘭子は成績がよかったにもかかわらず進学せず郵便局に勤めて家計を助け、メイコは家の手伝いを積極的にこなすなど、地道に家族を助けるシーンが目立ちます。
また、蘭子は我が道をゆく姉を筆頭に家族を気づかえるしっかり者で、メイコは明るく天真爛漫な愛されキャラ。恋愛のシーンでも、蘭子は豪への思いを胸に秘め続け、メイコは健太郎への好意を隠し切れないなどの姿で視聴者を引きつけました。

一方、のぶは妹たちと比べると、家族を支えるというより自分が支えてもらうシーンが多く、やりたいことを優先させるようなシーンが続いています。恋愛面でも誰も好きにならない状態が続いたことで、「主人公より妹たちに共感する視聴者がいても仕方がない」という感がありました。
戦争の描写で「のぶへの支持」は集まるか
ネット上には、次郎の「インド洋から先は欧州の戦争の影響でどうなるかわからん」「僕の身に何かあったら代わりに君が夢を叶えてほしい」というセリフや、のちに嵩と結婚することから、すでに「のぶは次郎を失うのだろう」という声があがっています。
この先、のぶの辛いシーンが放送されるのは間違いないでしょう。ただそれでも「唐突に登場してスピード結婚した次郎を失うのぶより、長年ひとつ屋根の下で思い続け、ようやく結ばれた豪を失う蘭子のほうが辛いのではないか」とみなされる危うさを感じさせられます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら