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「『あんぱん』は面白いけど、のぶが嫌い」「離脱しそう」の声が増加…ドラマは好調なのに、主人公が不人気の“逆転現象”はなぜ起こった?

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  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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驚くべきは主人公を否定する前に、「他の登場人物は好きだから見ているけど」「『あんぱん』は面白いけど」などと枕詞をつけたうえで、のぶへの不満の声をあげ、「見るのがしんどくなってる」「離脱しようかな」などと書き込む人々がいること。

つまり、「本当は見たいけど、主人公が嫌いで見るのをためらってしまう」のでしょう。

もともと半年間ほぼ毎日放送される朝ドラの主人公は、幅広い世代がそのキャラクターに親しみ、成長を見守り、成功を願うような存在。

また、作品そのものが批判される際にヒロインも嫌われるケースはしばしばあるものの、今回のような「作品は好かれているのに、主人公が嫌われる」という逆転現象はなかなかありません。

なぜ「あんぱん」と主人公・のぶにはこのような逆転現象が起きているのでしょうか。

主人公を演じる今田美桜さんの演技については、好意的な意見が多い(画像:NHK「あんぱん」公式サイトより)

のぶの“嵩に対する言動”を疑問視

なぜ主人公・のぶに「嫌い」「苦手」「共感できない」「邪魔」などと感じる人がいるのか。ここまでの放送で、主にネット上で疑問の声があがっていたシーンをあげていきましょう。

第1回では、のぶと嵩が駅でぶつかるシーンがありました。父に会いたくて急いでいたのぶは自分から嵩にぶつかったにもかかわらず、「気をつけや、ぼけ!」と言い放ったことに戸惑うような声があがりました。

これが記念すべき出会いのシーンだけに「このキャラクターで大丈夫?」と感じたのでしょう。

その後も、のぶの嵩に対する言動には、何度か疑問の声があがっています。

第17回でのぶは、実母との関係性や跡継ぎ問題をめぐって兄弟ゲンカする嵩と弟・千尋の間に割って入り、嵩にビンタ。

嵩は千尋の気持ちをわかっていないところはあったものの、複雑な家庭環境で育ち、今なお実母に悩まされるなどの事情があるだけに、「何で部外者が割って入って叩くのか」などの声があがっていました。

嵩を演じる北村匠海さんと千尋役の中沢元紀さん(画像:NHK「あんぱん」公式サイトより)

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【「あんなに怒る必要があるのか」】

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