クルミッ子「横浜の工場見学施設」の凄いこだわり 《製造の裏側や工夫》に迫る
つづいても、筆者が夢中になった工程がある。焼成されたクルミッ子が超音波カッターでカットされていく様子だ。回転しながら次々とカットされていくクルミッ子が、とにかくかわいい。1枚あたり、なんと135個ものクルミッ子が誕生していく。

ここで発生した切れ端(ミミ)は「クルミミカップ」として併設のカフェで数量限定で販売されており、開店前から行列ができるほどの人気ぶりだ。

「原料を含め、お菓子を無駄にしない」という創業時からの思いにより、切れ端販売や細かな生産計画が徹底されている。
制服もスタイリッシュ
ふと、ここで思ったことがある。クラフトマンの制服がとてもスタイリッシュだということだ。
一般的に食品工場では白いユニフォームを着用していることが多いが、ここではロゴ入りの白衣に黒ズボンというスタイルを採用している。
「もともと既存の工場では白い一般的なユニフォームを着ていましたが、“見せる工場”として、施設にあったかっこいい制服に変更しました。今ではほかの工場でも同様に変更を進めていますし、クラフトマンのモチベーション向上にもつながっています」(山川さん)

確かに、たとえば小さな子どもが見たときに「かっこいいな」と思ってもらえるような“見せ方”はとても大切だ。実際に、ほかの企業でもこうした工夫を取り入れているという話を耳にしたことがある。
カットの工程から、さらに奥へと進むと、クルミッ子が次々に流れていく。リスくんのイラストが描かれたフィルムで、1つひとつ丁寧に包装され、クルミッ子の完成だ。
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