クルミッ子「横浜の工場見学施設」の凄いこだわり 《製造の裏側や工夫》に迫る

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続いて、熱いうちにトレーにクルミを混ぜ込んだキャラメルを流し込み、素早く均一に伸ばしていく。滝のように、キャラメルがトレーに入っていく様子と、手際よく伸ばしていく職人技に思わず「おぉ~」といった拍手を送りたくなる。

また、反転機を導入したことにより、鍋を手で持って操作する必要がなくなり、作業の負担が大幅に軽減されたという。

クルミっ子
クルミッ子の製造過程(写真:筆者撮影)

「この工程では、キャラメルを綺麗に平らにしないと、製品に隙間ができてしまいます。そのため、手早く均一な厚さで伸ばし、くるみとキャラメルがしっかりと混ざるようにならすことが求められます。この部分は機械化が難しく、クラフトマンの手仕事による仕上げが必要なんです」(山川さん)

クルミっ子
クルミッ子の製造過程(写真:筆者撮影)

ほかにも、「クルミッ子運ぶくん」と名付けられた自動運搬機械の導入により、重いものを何往復も運ぶ必要がなくなり、生産効率も向上したという。

クルミっ子
クルミッ子運ぶくん(写真:筆者撮影)

残念ながら、筆者が訪問したときには動いていなかったため次回リベンジしたい。

職人の技と工夫が詰まった製造ライン

キャラメル伸ばしの隣では、生地を天板に敷いていく仕上げ工程が見学できる。ここもクラフトマンによる技術が光る見応えのある工程だ。

クルミっ子
クルミッ子の製造過程(写真:筆者撮影)

伸ばした生地を天板にのせ、さらにキャラメルシートをのせる。そして再び生地をかぶせた後に余分な場所をカット、仕上げに牛乳を薄く塗り、空気を抜くための穴をあけていく。

言葉で書くと簡単そうに見えるが、慣れるまでなかなか手際よく行うのが難しいという。そして、この生地も食べたときの食感や一体感を考慮し、実は上下の厚さをミリ単位で変えているそうだ。

クルミっ子
クルミッ子の製造過程(写真:筆者撮影)
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