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キャリア・教育 #全人類の教養大全1

「オタク=教養人」ではないように、深い専門性を持つ人が教養ある人ではない。「世界のしくみ」を理解し、コミュニケーションを磨く方法

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広報として働いている会社員は、会社の広報活動と最近の市場の雰囲気を誰よりもよく知っている。

IT業界で働く人はIT産業の現況と次世代の通信網に対する展望を持っている。大学教授は自身の研究分野を深く理解している。

スイカを販売する人は現在のスイカの相場と、よく熟したスイカの見分け方をいちばんよく知っている。

豊かさと利便性だけでは生きていけない

こんなふうに「幅が狭くて深い知識」とは、人が成長する過程で周囲の環境から習得する、その人固有のユニークな知識だ。専門知識がそれぞれの分野で最大限に発揮されるとき、社会は構成員全体に豊かさと利便性をもたらす。

けれど、豊かさと利便性だけでは生きていけない。人間は人生の意味と価値を理解するために人と出会って、会話をし、関係を築く必要がある。

そして会話がなされるためには、お互いに基本的な共通項を持っている必要がある。

そこで必要なのが教養だ。教養とは人文学的な背景のことで、具体的には、歴史、経済、政治、社会、倫理などへの基本的な理解を意味する。

ドライブを楽しむためには最低でも運転免許が必要で、ギターを弾くには3つか4つのコードは知っておく必要があるように、大人のコミュニケーションゲームに参加するためには、基本的な資格が必要だ。

その資格とは「最低限の知識」。

それって、何だろう? 

答えから言ってしまえば、それは自分が暮らしている「世界」に対する理解だ。

世界を理解してはじめて、そこに暮らしている「自分」を理解することができる。

そうやって深まった「自分」への理解は、より深く「世界」を理解するための土台になる。

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