3年契約の2年目が終了「東京でフォーミュラE」は興行として成功と言えるか? いち観戦者の目線で見た「東京E-Prix」のリアル

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今回の東京E-Prixのチケットは、1日あたり席により1万2000円~2万4000円(一般料金、2デイズパスは若干割引となる)。

さらに、専用ラウンジでの軽食やドリンクが飲めるグランドスタンドAプレミアム(11万円)と、モータースポーツがもつ社交界としての世界感を堪能できるEMOTION CLUBというVIPチケット(67万5000円)が用意された。

ホームストレートに設置されたグランドスタンドからの眺め(筆者撮影)
ホームストレートに設置されたグランドスタンドからの眺め(筆者撮影)

グランドスタンドAで2万4000円というチケット代は決して安くないが、ファンビレッジやいたる所でレース状況が確認できるビッグビジョンの設置、気分を盛り上げてくれるDJの音楽など、フォーミュラEという世界観を堪能できる内容を考えれば納得だ。

なお、上海で行われる次戦は、EMOTION CLUBは2280ユーロ(約37万円)のみ日本のほうが高く設定されたものの、概ね同じような値段が設定されている。

2026年も開催されるからこそ

決勝レース自体は1時間程度とコンパクトに終わるように設計されており、1日の中で観光やグルメを楽しめる。この時間設計は、コスパやタイパを重視する現代のモータースポーツとして合っているのかもしれない。

EVレースはエンジン音や、オイルやタイヤが焼ける匂いがないことから「おもしろさが半減する」という人もいるが、実際に観戦してみるとまったくそんなことはない。白熱のレース展開は、手に汗握るものだった。

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東京E-Prixは、3年の契約で始まったおり、今回が2年目だ。2026年も行われるはずだから、今までサーキットに足を運んだことがない人も、ぜひ行ってみてほしい。

モータースポーツ好きな筆者としては、場所を選定すれば都市部での公道レースができるという、好事例になってほしいという思いもある。

東京E-Prixをきっかけに、他のモータースポーツファンが増えるような試みが、さまざまな形で行われるようになることを期待したい。

【写真】公道レース人気の起爆剤になるか?東京ビッグサイトを拠点に開催された「東京E-Prix」の現場から(50枚)
雪岡 直樹 フォトグラファー・ライター

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ゆきおか なおき / Naoki Yukioka

1974年東京生まれ。フォトスタジオアシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーへ。雑誌やWeb媒体の撮影を担当。自動車雑誌の撮影と並行してユーザーインタビューやイベントレポートを担当することで、ライターとしても活動。国内最高峰のレース「SUPER GT選手権」を長年取材。新車情報やレースレポート、イベントレポートなどを雑誌やWebに寄稿する。

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