3年契約の2年目が終了「東京でフォーミュラE」は興行として成功と言えるか? いち観戦者の目線で見た「東京E-Prix」のリアル

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今回の東京E-Prixは、土・日曜日の2日間で2戦が行われた。

両日とも同じスケジュールが組まれ、朝8時00分~8時40分がフリー走行、10時20分~11時45分が予選、15時05分に決勝レースがスタートし、16時ごろにレース終了という流れだ。

関東エリアに住んでいる人ならば、朝はいつもどおりに起床して、朝のフリー走行の結果をWEBで見てから10時ごろに会場に訪れて予選を見られるし、お昼ご飯やステージイベント、展示やアトラクションを見て楽しみ、決勝レースを堪能しても夜には帰宅できる。

たとえ、アルコールを嗜んだとしても電車で帰ることが可能だ。週末の過ごし方として考えれば魅力的な設計になっている。

国内でのステージイベントは国内モータースポーツではあまり例がない(筆者撮影)
国内でのステージイベントは国内モータースポーツではあまり例がない(筆者撮影)

もちろん、サーキットレースでも地元の人であれば日帰りで楽しめるが、電車やバスでレースを見に行くためには、「サーキットに行くぞ」という気構えが必要になる。

今回、筆者はグランドスタンドで決勝を観戦したが、スタート直前になって飲み物を片手にやってくる観客も多かった。服装や荷物などから想像して、レース直前に訪れたと見られる。そのくらい気軽にレースを見られる環境が、東京E-Prixにあった。

屋内展示場のメリットを最大限に

東京ビッグサイトという施設は、屋内展示場である。土曜日は予選がキャンセルとなるほどの大雨だったが、それで大いに助かった。

予選前のフリー走行を観戦した人の中には、展示ホールの片隅で濡れたレインウェアを乾かしながら、食事や休憩をとっている人も見られた。

雨になってしまうと途端に身を置く場所に困るのが、屋外サーキットの悩ましい点だが、屋内展示場のメリットが現れた形となった。

屋外サーキットではゆっくり休める場所が少なく、こうした空間があるのはうれしい(筆者撮影)
屋外サーキットではゆっくり休める場所が少なく、こうした空間があるのはうれしい(筆者撮影)

土曜日とは打って変わって翌日曜日は蒸し暑い天候となったが、このときもエアコンの効いた屋内の空間があるおかげで、快適に過ごせた。

この屋内展示場は、「ファンビレッジ」として無料解放されており、観戦チケットを持っていなくても自由に楽しめるようになっていた。これも東京E-Prixを気軽に楽しめるものにしていた要素のひとつだ。

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