いつまでも自分の足で歩き、健康でいるための≪筋肉作り≫に欠かせない「BCAA」こそ"長生きの主役"

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ほかにも、BCAAには疲労物質をエネルギーに変換させるサイクルをスムーズに回す働きがあります。簡単に言えば、BCAAをとれば疲れが取れやすくなるということです。また、運動後にとることで、傷ついた筋肉を素早く修復し、筋肉痛を軽減させることにもつながります。

筋肉の材料になるだけでなく、疲労回復や筋肉痛をおさえる効果まで期待できるのですから、まさに一石二鳥。

さらに、体の中でグリコーゲンや脂肪を分解して作られるエネルギーが足りなくなると、BCAAが"代わりのエネルギー源"として使われるようになります。筋肉のためだけでなく、毎日を元気に過ごすためにもBCAAが欠かせないのです。

「肝機能の向上」にも役立つ

『医者が考案した たんぱく質をたっぷりとる長生きスープ』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

なお、BCAAを運動前に摂取すると、脂肪が燃えやすくなることも認められています。運動の前と後、どちらにとっても嬉しい成分なのですね。

それからもう1つ。それぞれの働きを見てもらうとわかる通り、BCAAは肝機能向上にも役立っています。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気により機能が落ちても気づきにくい場所です。炎症に気づかず放置すれば、肝硬変や、ひどい場合は肝がんまで発展する可能性も。

日ごろからBCAAをとり、肝臓をいたわるようにしましょう。

いつまでも自分の足で歩き、健康でいるためには筋肉が不可欠。その認識が浸透したいまでこそ、BCAAという言葉を耳にする機会も増えましたが、じつは肝臓の病気の治療にはずっと使われてきたアミノ酸です。医療の現場には、すでに浸透している信頼の成分なのです。

(出所:『医者が考案した たんぱく質をたっぷりとる長生きスープ』より)
土田 隆 よこはま土田メディカルクリニック院長、日本医師会認定産業医

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つちだ たかし / Takashi Tsuchida

日本体育協会公認スポーツドクター。東邦大学医学部卒業後、東邦大学医療センター大森病院脳神経外科学教室入局。1987年、磯子脳神経外科病院設立と同時に赴任。1989年、同院副院長就任。1991年、磯子中央病院合併と同時に同院副院長就任。1999年、磯子中央病院健康管理センター発足とともにセンター長を兼任。2011年、よこはま土田メディカルクリニックを開院。著作の上梓やテレビなどのメディア出演も多数。著作に『たった2週間で内臓脂肪が落ちる 高野豆腐ダイエット』(アスコム)など。YouTubeちゃんねる「Teamどくたん」でも発信中。

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