認知症リスクも下げられる! 少しの工夫で「5つの脳力」をアップできる"新聞の正しい読み方"2つ

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日本の大規模高齢者調査「JAGESプロジェクト」の2016年研究では、新聞を「読んでいない人」は、「読んでいる人」にくらべて、1.51倍も認知症になりやすいというデータが示されています。新聞は脳を鍛えるための最強の道具とも言えるでしょう。

新聞は、毎日普通に読むだけでも脳が鍛えられますが、ひと工夫をくわえると、脳への効果はさらに大きくなります。ここからは、私の経験をもとに考えた"ひと工夫"をお伝えします。

記事の中に登場する「人物の顔」を思い浮かべる

新聞を読むと、まずは言語処理を担当する左脳が活動を開始します。

ただし、記事を読んでいるときには右脳はあまり活動していません。脳の老化を抑え、認知症を遅らせるには、右脳も左脳もバランスよく活性化させることが大切です。

そこでおすすめしたいのが、「記事の中に人物名が出てきたときには、顔を思い浮かべる」という方法です。

たとえば、ジェームス・◎◎という名前が出てきたらどうでしょうか? どんな顔をイメージしますか?

「この人はどんな顔をしていたかな?」と考えるときに使うのは右脳です。右脳は過去の記憶を引っ張り出して顔を思い出そうとします。つまり、顔を思い浮かべることで左脳だけではなく、右脳も活動させることができるということです。

目にした言葉から映像を思い浮かべることで、基礎思考力(想像力)を鍛えることができます。一般的な新聞には、少なくとも1紙に数百人の人名が載っていると言われています。新聞は人名の宝庫です。これを活用しない手はありません。

日本の内閣総理大臣や、アメリカ大統領の顔、ロサンゼルス・ドジャースで大活躍するあの日本人選手の顔はすぐに思い出せるでしょう。でも、思い出すのに少し時間がかかったりする人物もいるかもしれません。

「じゃあ、インターネットで調べてみるか」

ちょっと待ってください! まずはインターネットに頼らず、じっくり考えてみてください。

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