「大阪モノレール延伸」実際どれだけ進んでいるか 開業後は「6社10路線」をつなぐ一大バイパスに
続いて、支線にあたる彩都線の建設も進められ、1998年に万博記念公園―阪大病院前間が、2007年に阪大病院前―彩都西間が営業を始めた。これにより、路線長は合計28.0kmに。国内第2位の東京モノレール(路線長17.8km)を大きく引き離したものの、2011年には中国の重慶市でこれを超える路線長のモノレールが開業したため、世界一の座を明け渡した。
ちなみに、この重慶モノレールの建設にあたっては日本が資金面や技術面で支援を行った。同線の車両が大阪モノレールと瓜二つなのも、その関係からである。

周辺都市間をラクに移動できる
こうして現在の路線網となった大阪モノレールは、「放射状に延びる大阪の鉄道路線を結び、周辺都市の移動を便利にする」という役割を存分に果たしてゆく。
開業時に約470万人(ただし、開業が6月だったため10カ月弱での数)だった輸送人員は、6年後の1995年度に1000万人を突破。本線が全通した1997年度は前年度のほぼ2倍を記録した。
倍増の主たる原因が路線延伸にあることは間違いないが、一方で阪急や京阪、Osaka Metro御堂筋線と直通する北大阪急行など計6路線と接続し、「大阪市中心部に出ることなく周辺都市を移動できる」という強みを十分に発揮した結果でもある。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら