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「打つ手なし」でも政治家は何かしなくてはならない/佐藤優の情報術、91年ソ連クーデター事件簿104

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  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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ヤナーエフ・ソ連副大統領に対するゴルバチョフ大統領の信任は厚かった。ヤナーエフも、自分を副大統領に登用してくれたゴルバチョフに対する恩義を感じていたと思う。

イリイン氏(ロシア共産党第2書記)は、クーデターの謀議が行われた1991年8月5日の会合にヤナーエフが参加していたならば「その内容をゴルバチョフに伝えていた可能性が十分あったと思う」と言う。では、なぜヤナーエフはゴルバチョフに忠誠を誓わずに国家非常事態委員会に加わってしまったのだろうか。

忠誠心より国家の維持を選んだ

──ヤナーエフ副大統領はクーデター計画には消極的でしたよね。

「私はそうみている」

──ではなぜ、クーデター計画についてゴルバチョフに伝えなかったのでしょうか。

「ヤナーエフは、伝えるか伝えないか逡巡したと私はみている。しかし、最終的に伝えないほうがソ連国家のためになると考えたのだろう」

──どういうことでしょうか。よく意味がわかりません。

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