「自分語りはすべて自慢話になる」と割り切って…SNSやブログを"イヤミっぽくなく書く"簡単テクニック
いかがですか? 先ほどご紹介した"便利なワード"を使っているので、反感はそれほど持たなかったと思います。
しかし、なにか感じるところがあったでしょうか? 正直にいえば、「あっ、そう」という程度しか感じられなかったのではないでしょうか?
この文章で「書きたいこと」は、「豪華なホテルに泊まれるほど仕事を頑張ってよかった」ということです。もちろん、その事実は否定しません。
しかし、読み手が「確かによかったね」と思えないのは、自分がそこにいるかのような追体験ができないから。そして、なぜ追体験ができないのかといえば、なるようにそのときの状況を書いていないため、具体的なシーンを思い浮かべられないからです。
ということは、解決策は明らかです。「書きたいこと」「伝えたいこと」を「あっ、そう」という反応で終わらせず、自分と同じような気持ちを読み手にもできるだけ持ってもらうためには、
という方法をとればいいわけです。
誰にでもある「のぞき見心」を刺激する
「読みたくなるように、状況やシーンを具体的に書く」には、どうすればいいのでしょうか。誰にも、他人の私生活をのぞき見たい気持ちが少なからずあるものですが、その「のぞき見心」を刺激するように書けばいいのです。
五つ星付きの豪華なホテルに泊まった経験がある方は、そういないでしょう。ですから、そんな豪華なホテルに泊まったというエピソードに触れれば、「ホテルの中はどうなっているの?」「お風呂は?」「トイレは?」「スタッフの対応は?」と、のぞき見心に端を発する興味が尽きません。
つまり、そうした読み手の気持ちをいろいろと想像し、それらに応える形で書くとよいということです。
「ゴージャスな部屋のお風呂にあったのは、ピカピカの猫足が付いたバスタブ。でも、ロングフライトの疲れを取ろうとお湯を張ったら、ついつい忘れて床が水浸し……。おそるおそるフロントに電話をして、スマホの翻訳機能を使いながら一生懸命にお詫びをしたら、『そんなことは気にしなくていいですよ』と。すぐにスタッフさんが来てキレイにしてくれた」
もし、このようなエピソードがあったうえで、「仕事を頑張ってきてよかった」と続いていたなら、先ほどの文章(「一世一代度と思って、パリの五つ星付きの豪華なホテルに泊まった。ゴージャスな体験に、私はこれまで仕事を頑張ってきてよかったと思った」)の場合よりも楽しんで読んでもらいつつ、「よかったね」と感じてもらえる可能性は高まります。
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