「自分語りはすべて自慢話になる」と割り切って…SNSやブログを"イヤミっぽくなく書く"簡単テクニック
ある著名な作家は、エッセイに自分のエピソードを書くときには、「『自慢話であることを開き直って言葉で認める』、つまり『これはまったくの自慢話なのだが』と書いてしまっている」と明かしています。これは、賢い方法だと思います。
ここで変に謙遜すると、余計にイヤミに感じられることもあるでしょう。それだけに、"自慢話と感じる人がいそうな文"の前には、「これは自慢話なのだが」「ここで思わず自慢してしまうと」など、「前フリ」を入れておくのはいい手です。
取材で私がアワビを食べに行ったときのことを、エッセイに書くとしましょう。
「アワビを食べに行くなんて、いい仕事ね」「取材費でおいしくアワビを食べたんでしょう」という反感を持たれる読者もいると予想して、こんな"セルフツッコミ"をどこかに書いておくのです。
「仕事でアワビを食べられるなんて、これほどウマい話はない。仕事なので、体調のピークをアワビに合わせないといけないのがツラいところだが、なんのかんの言ってもつまりはおいしくいただいたのであった」
ここには、2つのポイントがあります。まず、「仕事で食べに行けるなんていいわね」と思われることに対して、開き直って「これほどウマい話はない」という言葉で認めています。
それから、「これはこれで大変なんだよ」という意図の「仕事なので、体調のピークをアワビに合わせないといけないのがツラいところ」と書くだけでは、イヤミな印象で終わりかねないので、「なんのかんの言ってもつまりはおいしくいただいたのであった」という"セルフツッコミ"を入れているのです。
「ハレの日」をイヤミなく書くテクニック
また、多用すると反感を持たれかねないので注意が必要ですが、「ここぞというハレの日の出来事」を書く際などには、下に挙げた「便利なワード」を使うのもいいでしょう。

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