「避難所に行けば安心」は間違い…? 水害時に命を守る“本当の避難”と、100円ショップでも揃う《防災ポーチ》と《非常用トイレ》のすすめ

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「防災グッズをそろえるのは大変だし高そう」と思っている人は、100円ショップをのぞいてみましょう。携帯トイレや歯磨きシートなどの衛生用品はもちろん、栄養価が高く長持ちする飴やようかん、ソーラーライトや給水バッグなど、災害時に役立つさまざまなグッズがそろえられます。

ただし、防災グッズは買って満足するのではなく、実際に使ってみて役に立つか確かめることが大切です。自分に合っていて必要なものをそろえるようにしましょう。

(図:『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』より)

災害時に避難生活を送る場合、避難所に行く「避難所避難」を想像する人が多いかもしれませんが、安全が確認できた場所にとどまることも避難になります。もし自宅で危険がなく備蓄が十分にある場合は、自宅にとどまる「在宅避難」を選べます。

在宅避難の特徴として、避難所避難に比べてプライバシーが守られ、過密状態による感染症の危険が低く、寒さ・暑さ対策をしやすいことが挙げられます。子どもが安心して過ごせること、ペットと一緒にいられること、家財の盗難被害を防ぎやすいことなどもメリットです。

一方、避難所避難では、物資が手に入りやすく、自治体や団体の支援を受けやすいこと、建物が安全であることなどがメリットになります。避難所で受け入れられる人数には限りがあるため、ほかの自治体へ避難する「広域避難」や、安全な地域の親戚や知人、友人宅、宿泊施設に避難する選択肢もあります。

在宅避難を見据えた備蓄品を用意する

(図:『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』より)

在宅避難をするには、自宅での備蓄が必要不可欠です。食料品や生活用品などを日ごろから用意しておきましょう(詳しくは画像を参考にしてください)。災害によっては影響が長期化するので、まずは3日分の備蓄を目標に、慣れてきたら1週間分にチャレンジ。

普段の食料品などを常に少し多めに備える「日常備蓄」と、賞味期限の古いものから消費して買い足す「ローリングストック」の組み合わせがおすすめ。好きなものを取り入れていくと、無理なく一定量の備蓄を保てます。自宅の備蓄品をいちど点検してみてください。

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