あとは時計回りに、チキンカレー、豆のスープであるダル、酸味のきいたスープ的なラッサムという並び。


ペースト状のものはトマトアチャールなるもの。トマトに「ネパールの山椒」として知られる「ティムールペッパー」を加えているという。あとはジャガイモとナスをスパイスと炒めたアルブジヤとキャベツ・ニンジンをココナッツと炒めたタルカリ、それとサラダである。
とは説明したものの、こういうプレートで供されるカレーは全部いっしょくたに混ぜて食べるのが醍醐味みたいなもの。いったん全てを味わい、あとは混ぜながら楽しむ。辛みはあるもののかなり抑えめで、スパイスや野菜の風味を味わえる丁寧なプレートである。
今後の進化、変化が楽しみなフードコート
そろそろガツンとインパクトがほしいところ。フライドポテトはその名にたがわず、確かにカリカリ、ホクホクとしている。今日はないが、ビールのつまみとしてかなり優秀だ。
ハンバーガーも、やや小ぶりだが食べ応えはそれなりにアリ。ひき肉を押しつぶしながら焼く「スマッシュ」という製法で、肉感とカリカリとした食感が面白い。
マヨネーズや塩味が強めで、こちらもビールに合わせるとさらにおいしくなるだろう。

食べながら外の歩道に目をやると、フードコートに興味はあるが整理券の存在を知らなかった――といった雰囲気を醸し出している人がちらほら。
整理券の話を知ったときは「入場制限を設けるのってどうなのか」と思わないでもなかったが、こういう形で目を引き、話題を作るのも確かにアリかもしれない。一種のマーケティング手法と言えそうだ。

クローズドな感じのオープン期間を経て、周囲の道や空間に門戸を開いたとき、どのように進化していくのか、これからが非常に楽しみなフードコートだ。
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