「数学が零点ではどうしようもない…」 《朝ドラ あんぱん》モデルの「やなせたかし」あまりに苦手すぎた数学の大胆戦略
やなせの夢に立ちはだかる「数学の壁」
「好きな道に進むのはいいが、田舎の中学で少し絵が上手いくらいでは、それで食べていくことができるとは思えない」
やなせたかしが「絵の勉強をしたい」と打ち明けると、伯父の寛からはこんな厳しい意見を突きつけられた。
だが、やなせの将来を案じたからこその言葉で、夢自体を否定したわけではない。寛はこんな提案を続けている。
「だが、図案をやれば、将来、職業になるんじゃないか」
やなせとしても、腑に落ちるものがあったのだろう。一浪したのちに、東京高等工芸学校図案科と京都高等工芸学校図案科に絞って受験した。
悩みの種はどちらの試験科目にも、やなせが大の苦手だった数学があることだ。


















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