「万博は必要ない」「興味なし」じゃなかったの? 《けっきょく"盛況"の大阪・関西万博》あれだけ酷評されるも、連日話題になっているワケ

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ちなみに初日の来場者数は11万9000人であり、関係者2万2000人と合わせて計14万1000人が参加。「愛・地球博」は中盤から終盤に向けて来場者が増えたほか、今回は2820万人の来場を見込んでいるだけに、多くのネット発信が期待できそうです。

大阪万博
「並ばない万博」を打ち出しながら、大行列になったと批判の声も出た初日の様子(写真:VCG/Getty Images)

その「愛・地球博」の開催時は、まだネットニュース、SNSの黎明期であり、今回は「初めて本格的にネット発信される万博」と言っていいでしょう。その意味で大阪万博はネガティブな声も含め、これくらいの反響があって当然と言えるのかもしれません。

これだけ参加・体験型の多種多彩なコンテンツがあり、既存のイベントやテーマパークなどとも違ううえにツッコミどころがあるものも多く、記事やコメントの数はおのずと増えていきます。

ひいては「そもそも万博というイベントが時代に合っているか」という開催意義や、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマなども含めて、賛否や是非を語りたくなる要素が満載。1つひとつの解釈に個人差が出やすいため、今後も称賛と酷評の声が飛び交う状態が続きそうです。

開幕後のカウンターで“賛否は五分五分”に

あらためて大阪万博を取り巻くここまでの流れを振り返っていくと、2018年11月の開催決定から開幕直前までの前評判は厳しいものがありました。さらにそのネガティブなムードが開幕直後にも続いたことで、ポジティブな称賛や擁護が意外性を感じさせ、効果的なカウンターとして機能。

特に一般人やプライベートで訪れた芸能人の称賛や擁護は注目を浴びやすく、目先の再生数がほしいYouTuberなども「意外に楽しかった」などと“逆張り”することでポジティブなムードが押し返し、賛否イーブンのような現状につながっています。

しかも称賛・擁護は現地に行った人々によるものが多く、具体的な情報や写真などがあって、一定以上の説得力があることもポイントの1つ。混雑や飲食などの注意点や対策などを共有するようなコメントも多く、成功・失敗エピソードを読むことで「それなら行ってみようかな」という関心につながりはじめている感があります。

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