日東駒専から「再受験」して中央大 《負けまくりの人生でも最後に勝てればいい》 努力して彼がつかんだ道

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彼に浪人してよかったことを聞くと、「やり方を突き詰めた経験」、頑張れた理由は、「落ちたらニートになるという危機感」だと答えてくれました。

「技術的にこうすればこういう結果が出るんじゃないか、という試行錯誤の機会が浪人によって得られたのは、今に生きていると思います。私は受験勉強を極めたわけではありませんが、一つのことに真剣に向き合った経験が、自分の人生にいちばん結びついている要素だと思います」

負けまくりでも最後に勝てればいい

そして、最後に浪人して変わったことを聞くと、「忍耐力がついた」と言います。

「私はストレートで大学に入った人に比べたら、4年社会人になるのが遅れましたし、教員になることが動機で大学に入り直したのにそれを辞めてしまいました。でも、目標としていたGMARCHに受かったからまあいいやと思える部分はあったのかなと思います。

公務員を受ける人は大卒ストレートではない人も結構いると聞いていましたし、年齢を重ねてしまった自分でも大丈夫だと思っていました。いざ入ってみても実際そうだったので、少し遠回りをしてしまった人に公務員はおすすめの選択肢です。受験先によっては、職歴が無くても30歳前後まで受けることができますしね。

私は高校3年生と1浪目の時の勉強時間が絶対的に足りなかったですし、やり方をちゃんと考えられず、適切なバランスで全教科の勉強ができませんでした。結局公務員になるならどの大学でも問題ないのですが、回り道をした分、忍耐力がついたこと、そしてなにより目標を達成できたことに満足しています。

負けまくりの受験人生も、最後に勝てればいいんです。大事なのは、目標を決めたらそのやり方を考えて、ちゃんとやり切るということですね」

4年遅れで大学を卒業したものの、公務員になった彼からは、人生のどんな失敗も、自分次第で挽回できるということを教えてもらいました。

佐藤さんの浪人生活の教訓:目標を決めたら、まずやり方を考えて取り組み、やり切ることが大事
濱井 正吾 教育系ライター

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はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

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