彼に浪人してよかったことを聞くと、「やり方を突き詰めた経験」、頑張れた理由は、「落ちたらニートになるという危機感」だと答えてくれました。
「技術的にこうすればこういう結果が出るんじゃないか、という試行錯誤の機会が浪人によって得られたのは、今に生きていると思います。私は受験勉強を極めたわけではありませんが、一つのことに真剣に向き合った経験が、自分の人生にいちばん結びついている要素だと思います」
負けまくりでも最後に勝てればいい
そして、最後に浪人して変わったことを聞くと、「忍耐力がついた」と言います。
「私はストレートで大学に入った人に比べたら、4年社会人になるのが遅れましたし、教員になることが動機で大学に入り直したのにそれを辞めてしまいました。でも、目標としていたGMARCHに受かったからまあいいやと思える部分はあったのかなと思います。
公務員を受ける人は大卒ストレートではない人も結構いると聞いていましたし、年齢を重ねてしまった自分でも大丈夫だと思っていました。いざ入ってみても実際そうだったので、少し遠回りをしてしまった人に公務員はおすすめの選択肢です。受験先によっては、職歴が無くても30歳前後まで受けることができますしね。
私は高校3年生と1浪目の時の勉強時間が絶対的に足りなかったですし、やり方をちゃんと考えられず、適切なバランスで全教科の勉強ができませんでした。結局公務員になるならどの大学でも問題ないのですが、回り道をした分、忍耐力がついたこと、そしてなにより目標を達成できたことに満足しています。
負けまくりの受験人生も、最後に勝てればいいんです。大事なのは、目標を決めたらそのやり方を考えて、ちゃんとやり切るということですね」
4年遅れで大学を卒業したものの、公務員になった彼からは、人生のどんな失敗も、自分次第で挽回できるということを教えてもらいました。
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