ちょっとラスベガスっぽい?60年前の「ネオンきらめく銀座」が現在の姿になるまでをアナログ写真で振り返る。意外と変化している「日本一地価が高い街」の変遷

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数寄屋橋交差点のソニービル向かいにあった、数寄屋橋阪急の入居していた東芝ビルは、なんと1934年築という戦前の建物だった。2007年に東芝から東急不動産に売却され、2016年に東急プラザ銀座が開館したが、2023年に売却。さらに転売され、香港系ファンドが所有しているという。

銀座
(写真:1983年12月、吉野純治撮影)

また、四丁目交差点の一画を占めていたサッポロ銀座ビルは、2016年にGINZA PLACEに建て替わり、その向かいの銀座三越も2010年に新館を開館し、大幅に増床。

どんどん巨大化して姿を変えていく銀座

こうして見ると、銀座では、2010年頃からの建て替え、ビルの高層化、巨大化が著しい。

銀座はインバウンド客の需要も多く、それに向けた高級腕時計、ブランド、スニーカー、化粧品、ドラッグストアなどの店もこの数年激増している。現在建て替え中のビルは、低層部は店舗、高層部にはホテルが入るというパターンが多い。

4月5日には、長年銀座を取り囲んでいた東京高速道路(KK線)が利用停止になる。また、晴海通り万年橋付近の首都高環状線周辺でも大規模な再開発が予定されているそうだ。こうした、道路なども含めた再開発計画により、銀座は隣接する地域とも連関し、より巨大に、高層に変貌していきそうだ。

昭和世代としては、そんな銀座で、ビルの間の小さな路地や、レトロな建物など、アナログ時代の懐かしい名残を探してしまうのだが。

連載
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鈴木 伸子 文筆家

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すずき のぶこ / Nobuko Suzuki

1964年生まれ。東京女子大学卒業後、都市出版『東京人』編集室に勤務。1997年より副編集長。2010年退社。現在は都市、建築、鉄道、町歩き、食べ歩きをテーマに執筆・編集活動を行う。著書に『中央線をゆく、大人の町歩き: 鉄道、地形、歴史、食』『地下鉄で「昭和」の街をゆく 大人の東京散歩』(ともに河出書房新社)『シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド』(リトル・モア)などがある。

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