あまりに高価な土地で長年自店を営業し続けるというのもなかなかたいへんそうだが、近年の銀座の目抜き通りには、ルイ・ヴィトン、シャネル、エルメス、グッチ、カルティエ、ティファニーなど海外のラグジュアリーブランドのショップが並ぶようになった。
これらブランド店の入居するビルには、銀座の老舗店舗が建て替わったものや、一棟丸ごとブランドに賃貸されているという例も多く、これも銀座の街並み変化の一つの傾向といえそうだ。
1960年代のネオンが煌めく風景
戦後に銀座の街が大変貌したのは高度経済成長期のこと。それまで銀座を囲んでいた掘割、川などは埋め立てられて高速道路となり、急ごしらえのバラック的な商店建築は鉄筋コンクリートのビルに建て替わった。
その時代から長らく銀座のランドマークとして存在し続けてきたのは、4丁目交差点に面した三愛ドリームセンター(1963年築)。そして数寄屋橋交差点のソニービル(1966年築)だった。
1960年代の晴海通り沿いの夜景の写真を見ると、三愛、ソニービルなどのネオンが煌めく懐かしい風景。この時代目立っていたのは森永の地球儀型のネオンだったが、今そのネオンを冠していたビルは一棟丸ごと、イタリアのラグジュアリーブランド、ジョルジオ・アルマーニの店舗になっている。


そして、1980年代の銀座の写真を見ると、今も変わらないものは、4丁目交差点の和光と三越、銀座通り沿いの松屋デパート、そして銀座7〜8丁目に分布するバー、クラブ街といったところだろうか。


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