「収納をきっちりしすぎても、そこに戻すことが面倒になってしまいます。過度な“収納”はモノを使いづらくしてしまうことがあるんです」(二見氏)
たとえばタッパー。用途や大きさによって使い分けようとすると、どうしても数が増えてしまう。かさばるので容器と蓋をバラバラにして収納することになるが、いざ使うときに容器に合う蓋が見つからない。そして、だんだんと使う頻度が減り、ホコリまみれになっていく。
冷蔵庫の中の収納を便利にするトレイも使いすぎはよくない。収納の効率を上げるとモノがたくさん入るようになる。そうして冷蔵庫の中がギチギチになってくると、奥のモノを取り出すときにほかのモノも外へ出さないといけなくなる。当然、自然と奥のモノは使わなくなり、同じモノをいくつも買ってしまう要因になってしまう。


母も肩の荷がすっと下りた
作業開始から約3時間で片付けは終了。遺影のほかに家族の写真やアルバムも見つかった。それらを押し入れにレイアウトして、依頼主の到着を待った。
「母に電話をしたら、母自身も肩の荷が下りて楽になったようでした。母はずっと安定剤を飲んでいたので、その量も減らしていければと思います。最初は恥ずかしいという気持ちもあったんですが、ここまでくるとそれよりも生活が危うくなってきます。同じような境遇にある方も、怖がらずにまずは電話してみるのが大事だと通感しました」(長女)
母親はすでに次女と2人で落ち着いた生活を送っているという。


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