技能実習生の定着図る「福井クラス」の画期的な成果 「地方にいかに残ってもらうか」方言も武器に

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緑進会で働く「福井クラス」1期生のスウェイニンさんは、「福井に来て行ってみたい場所は東尋坊や恐竜博物館、三方五湖、平泉寺などたくさんあり、これからとても楽しみです」と微笑みながら話してくれました。

ミャンマー人の多くは、東京ディズニーランドや富士山、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを挙げることが多い中、すべて福井県内の観光地を挙げたことに、「福井クラス」の効果を感じました。

福井弁は使うかと聞くと、「意外と福井弁は使わないので驚きました。でも、『福井クラス』で勉強した福井弁を使ってみると、高齢者の方が喜んでくれるので、これからも使ってみたいです」と話しました。

方言の学習で都市部への転職を防ぐ

日本語を学んで地方へ来日しても、学んだ日本語と実際の会話で使う日本語が異なるために戸惑い、都市部へ転職してしまうケースは少なくありません。しかし、方言を前提に学んで来日したことで、地方への定着につながるだけでなく、職場に馴染むきっかけにもなっているようです。

2024年9月24日、13人のミャンマー人介護技能実習生が福井県内の6つの介護施設で実習を開始するにあたり、杉本知事を表敬訪問しました。

杉本知事は、「外国人にも福井を気に入ってもらえるような環境を作りたい。そして、福井を単なる働く場ではなく、生活の場として、福井県民の一員としてみなさまを受け入れていきたい」と激励しました。

福井県としても、人材が不足する介護分野において、外国人介護人材の定着は今後ますます不可欠となっていきます。

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