「浜田雅功の休養」が心配以上に"安心できる"理由 "松本人志の騒動"と関連付けることは「無意味」

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一方、ファンではないであろう人の中には、「芸能人は松本人志や中居正広のようにいなくなっても誰も困らない」「高額なギャラを支払わなくて済むから、いなくなるのはむしろいいこと」といったネット上のコメントも見られ、「共感した」ボタンを押す人もいましたが、これも偏った見方の1つでしょう。

実績や年齢を踏まえたら休養は妥当

相手がどんな職業や地位であれ、なぜ体調不良の人をさらに追い込むような言葉を発してしまうのか。特に自分とかけ離れた世界にいる芸能人に無慈悲な言葉を投げつける人の心理状態が健全とは言えないでしょう。

「遠い世界にいて利害関係がない芸能人だからひどい言葉を浴びせられる」と思うかもしれませんが、実は「人を傷つけたという後ろめたさが少しずつ心の奥に蓄積され、のちの自分を苦しめる」というケースが少なくありません。

その結果、どんどん自分や身近な人との距離感を保てなくなって、無自覚なまま大切にすべき存在まで傷つけかねないのが怖いところ。

「芸能人だからこれくらい言ってもいいだろう」「稼いでいる大物だからいいかな」などと厳しい言葉を浴びせがちですが、自分の言動は自分の未来とつながっていて反映されやすく、特に苦しめられるリスクがあることを覚えておいたほうがいいでしょう。

少なくとも現段階における浜田雅功さんの休養は、「長年芸能界のトップとして走り続けてきた実績や61歳という年齢を踏まえたら妥当」というだけのこと。詳細については「芸能人にも公表しない自由」はあるだけに、自分がそうしてほしいように尊重すべきではないでしょうか。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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