iPad Air先行レビュー「5年使える前提で選ぶ」 2つのサイズに隠されたそれぞれの「本質価値」

iPad AirがMシリーズチップ搭載となって3世代目だが、Aシリーズチップを使っていた頃に比べて、筆者はバッテリーの持ちが悪くなった、と考えていた。しかしM3チップモデルは、その弱点を克服した、と評価できる。
特にM1にはなかったMedia Engineという動画専用のチップも追加されているため、前述のようなオンライン動画の再生では、さらなる省電力性能を発揮していた。M1チップのモデルと比べて、「バッテリー消費量が半分」とまではいかなかったが、3時間ほどの動画再生でも30%ほどの消費電力節約という効果を見せた。
セルラーモデルで外に持ち出して使うと、やはり毎日の充電は必要だが、実利用時間は存分に延びており、使い勝手が向上した。
新Magic Keyboardはわずかに重くなった
今回、本体のデザインなどは大きく変更されなかったiPad Air。しかし組み合わせるMagic Keyboardは刷新された。

2024年にiPad Pro用のMagic Keyboardが刷新され、より軽く、またアルミのパームレストに変更されるなど質感の向上もあった。今回、iPad Airの刷新に合わせて、新しいiPad Air用のMagic Keyboardも同様のデザインに変更されての登場となった。
iPad Air用Magic Keyboardは、これまでより薄型化されたが、iPadを宙に浮かせて角度調整をする仕組みは踏襲された。ただし、Pro向けで金属化されたパームレストは、もとの外装と同じ素材に変更されている。
Magic KeyboardそのものにUSB-C充電ポートが用意されているため、充電しながらiPad Air本体のUSB-Cポートには他の周辺機器の接続もできる。1ポートしかないiPad Airに充電ポートが追加できるため、ストレージ接続やディスプレー出力など、ほとんどのシーンでUSB-Cハブを追加しなくても対応できるようになる。

以前までの11インチ向けMagic Keyboardは608gだったが、新Magic Keyboardは618gとなり、10g重くなった。iPad AirとMagic Keyboardの総重量は1078g。できれば、もう少し軽くなってほしいところだ。
新旧Magic Keyboardの違いとして、ファンクションキーの追加がある。筆者は特にiPadで音声入力を多用するため、その専用ボタンが追加された点はうれしいアップデートだった。
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