実は子どもは、親の言葉以上に、親の態度や表情、雰囲気から多くを学んでいます。親がイライラしていれば、子どもも落ち着かなくなり、親が不安げにしていれば、子どもも自信を持てなくなります。逆に、親が楽しそうに過ごしていれば、子どもも安心し、自分らしくいられるのです。
「自分の心を楽しませること」を習慣にする
では、どうすれば親自身が余裕を持ち、リラックスして子どもと向き合えるのでしょうか?
それは、「子どものために頑張る」のではなく、「自分を楽しませる」ことを意識することです。「良い親でいよう」「ちゃんとした子育てをしよう」と気を張るよりも、「自分自身が心から楽しいと思えること」に時間を使うこと。すると心に余裕が生まれ、自然と子どもにも穏やかに接することができるようになります。
とはいえ、「そんな余裕のある時間なんてない」「毎日こなすだけで精一杯」と思う方もいるでしょう。確かに、子育て中は「そんな理想的なことは無理」と感じるかもしれません。しかし、自分だけの時間を確保することだけが解決策ではありません。例えば、好きな音楽をかけながら家事をしたり、いつもと違う道を歩いて景色を楽しんだり、子どもとの雑談を意識的に楽しんだりするだけでも変わります。
「そんなことでいいの?」と思うかもしれませんが、そんなことでいいのです。むしろ、そんなことが大切なのです。こうした積み重ねで親がご機嫌になる時間が増え、いつの間にか子どもにとって最良の環境が生まれていきます。
2つ目の質問についても、答えは同じです。「育てよう」と意識しなくても、子どもは自然に育ちます。姉妹がいれば、日々の中でケンカをしたり、助け合ったりしながら、人との関わり方を学んでいきます。親が「ああしなさい、こうしなさい」と細かく指示しなくても、子どもたちはお互いに影響を受けながら成長していくものです。むしろ、親が「こう育てなければ」と頑張りすぎると、かえって子どもの自由な成長を妨げてしまうこともあります。
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