「仮定法未来」を英語ネイティブ並みに使うワザ 仮定法未来の公式は「成り立ち」から理解する

英文法には使い分けが難しいルールがたくさんあります。今回は「仮定法未来」の成り立ちについて解説します(写真:Shinji/PIXTA)
「なぜ現在進行形が未来を意味するの?」「be going to~との違いは?」。英文法にはこういった使い分けが難しいルールがたくさんあります。これらをネイティブのように使い分けるには、英文法を成り立ちから学ぶことが重要です。英語講師の渡辺雄太氏に、「仮定法未来」の成り立ちについて解説してもらいます。
※本稿は『英文法は語源から学べ!』から一部抜粋・編集したものです。
未来の仮定should/were to――shallの「未来」が弱まり、「万一の仮定」につながった
shouldとwere toを使うことで、未来についての仮定を表すことができます。しかし、shouldでは助動詞の過去形を使わないことも多々あります。また、shouldは可能性の低い仮定の話をしますが、were toは実現可能性を問わない仮定の話をすることができます。
なぜそのような使い分けや意味の違いが出るのでしょうか。shouldをメインに考えていきたいと思います。
助動詞shall/shouldで見たように、shouldはshallの過去形です。shallには「運命として未来は~だと決まっている」という含みがあります。shallが過去形になり、意味が弱まったものがshouldです。過去形なので可能性が落ちているのがポイントです。
•shouldを用いた仮定法
If S′ should 原形, S would 原形 / S will 原形 / 命令文
「(未来)万一~なら、…だろう/してください」
※would以外の助動詞過去形(couldなど)も可
If S′ should 原形, S would 原形 / S will 原形 / 命令文
「(未来)万一~なら、…だろう/してください」
※would以外の助動詞過去形(couldなど)も可
「可能性は低いと思うけど……」という未来の仮定の話をすることができます。ただ、話者に「現実に起きてもおかしくないだろう」という意識があるときは、文の後半部分でwouldではなくwill、命令文などを使用することも多いです。
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