それは古典的な権威主義でも君主制でもなく、支配階級の長が土地や社会的地位を自らの家産(家の財産)のように扱い、家父長制支配をもって統治する「家産制」と呼ばれる支配形態のこと。
自らの知り合いや支持者、家族を重用するなど、まるで、国家を個人資産、所有物として私物化し、ファミリービジネスとして運営する手法で、その先駆者がロシアのプーチン大統領というわけです。
「プーチンは、ハンガリーのオルバン、トルコのエルドアン、インドのモディなど、愛国主義的な指導者たちの緩やかなネットワークを作り上げることに成功しており、トランプもそのネットワークに加わりたがっている」(同誌)
メンタリティは「マフィアのボス」と同じ
こうしたメンタリティは、マフィアのボスも同じ。
アメリカの有力紙『ワシントン・ポスト』は社説で、トランプ氏のふるまいは、まるで映画『ゴッドファーザー』の主人公でマフィアのボス「ドン・コルレオーネ」のようだったと批判しましたが、プーチン氏もトランプ氏も、マフィアの親玉のような存在というわけです。
つまり、プーチン氏はトランプ氏にとっては「メンター」であり「ロールモデル」。むげに扱うわけにはいかないということになります。
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