"思わず号泣"鈴木おさむ新作に集まる「共感の声」 映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」
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今年の映画興行にひとつの特徴がある。『366日』や『ファーストキス 1ST KISS』のように、公開後の鑑賞者の口コミやSNSから話題が広がり、息の長いロングラン上演になるヒットパターンが続いているのだ。
昨年の『極悪女王』(Netflix)の社会的ヒットも記憶に新しい、鈴木おさむ氏が原作と脚本を手がける新作映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』もそんな作品のひとつ。
2月21日の封切り直後から、SNSや映画レビューサイトなどで若い世代の共感や感動の声が広がっている。変化球的な青春映画かと思いきや、18歳から2年間の人生の選択と決断に、ど真ん中のストレートを投げ込む人生賛歌。それがいまの若者の心の琴線に触れているのだ。
小さな田舎の村の18歳に訪れる試練
物語の舞台は、風光明媚な景色が広がる地方の小さな田舎の村。その村には、昔からの言い伝えがある。
それは、村の少年たちは18歳になると、20歳までの2年間だけ、人生で一度きりの願い事がかなう(魔法を使える)というもの。ただし、人の生死に関わる願いは禁じられ、もしそれを破れば村に不幸が訪れる。
ある年に、村で18歳を迎えたのは、アキト(八木勇征)、ハルヒ(井上祐貴)、ナツキ(櫻井海音)、ユキオ(椿泰我)の4人のみ。当初、言い伝えを半信半疑で真に受けていなかった4人だったが、自分たちの親もかつて願い事をかなえたことを知り、真剣に願いを考えるための会議を開くようになる。
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