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「仕事が終わらない…」抱えすぎたタスクに「優先順位」をつける思考法

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  • 嶋田 毅 グロービス経営大学院教員、グロービス出版局長
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「専務、ありがとうございます。これで皆に迷惑をかけなくて済みます」

「それはよかった」

「それにしても、こんなやり方があるのですね」

アイゼンハワーマトリクスで優先順位を決める

「これはアイゼンハワーマトリクスと言って、元アメリカ大統領のドワイト・アイゼンハワーが自身の仕事の優先順位をつけるために考案したと言われているものだ。別名『緊急度×重要度マトリクス』とも呼ばれている」

「2軸を掛け合わせて配置するだけで、効果的に仕事が整理できるのはいいですね」

「この図に限ったことではないけど、2軸を掛け合わせるという方法はよく用いられているよ。マトリクス思考という考え方で、誰もが身につけることができる、非常に有効な発想法だ」

「マトリクス思考? 確かに2軸で4象限に分けた図はたまに見かけますね。そうしたマトリクスはすべて勉強しておくといいのですか?」

「もちろん、ビジネスに応用できる有名なマトリクスは知っているに越したことはない。アンゾフの事業拡大マトリクスとか、アドバンテージ・マトリクスとか、Will-Skillマトリクスなど、ビジネスフレームワーク、つまり物事を考える枠組みにマトリクスの形をしたものは多いからな。ただ、既存の有名なものを用いることも効果的だけど、新しいマトリクスを自分で考えることも効果的なんだ」

専務の意外な発言に私は驚き、少しだけ大きな声を出してしまった。

「えっ、自分で作ってもいいんですか?」

「そうだね。少しコツは必要だけど、誰もが自分でオリジナルのものを作って活用できるのがマトリクスのいい点だ。たとえば自分の部下を指導する指針を考えるために部下をタイプ分けするとしよう。2軸を選ぶとしたらどんな軸が考えられるかな」

「そうですね。先ほど専務が言われたウィル、すなわちやる気とスキルの2軸で整理するのはよさそうですね」

「そうだね。他にオリジナルのアイデアはあるかな」

私はしばし考えた。

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【自分なりのマトリクス】

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