京阪本線「京都側のターミナル」三条駅の将来展望 地下鉄との乗換駅、地上の再開発が動き出す

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

三条駅の所在地はストレートに「京都市東山区三条大橋東詰」。東海道五十三次のゴールである三条大橋のエリアの歴史は古い。現在も駅出入り口周辺に「高山彦九郎像」「駅伝発祥の地」、橋を渡った西側に「弥次さん喜多さん」の像など記念碑的なスポットがいくつもある。

京阪三条 地上 高山彦九郎像
地上の「京阪三条北ビル」と「高山彦九郎像」(記者撮影)

碁盤の目に例えられる京都にあって、三条大橋で鴨川を渡った先の三条通は、とくにレトロな歴史的建造物も多く散策にはぴったりだ。ずっと西へ進むと西大路三条駅があって京福電気鉄道(嵐電)の併用軌道が走っている。

ただ現代の道路は北側を東西に走る御池通のほうが広く、市役所も御池通に面している。京都駅を中心に京都市中心部を南北に貫く市営地下鉄烏丸線の駅は四条と五条はあるが、三条はなく、烏丸御池となっている。

周辺駅に比べると地味?

京阪本線の駅も長らく四条、五条という名称だったが、2008年、それぞれ祇園、清水寺の最寄り駅であることから祇園四条、清水五条に改めた。平安神宮が近い鴨東線の丸太町は神宮丸太町へと駅名を変更した。

周辺の駅が観光需要を意識して改名するなかで、三条は従来の駅名を貫いている。やはり地下鉄東西線との乗り換えが目立つといい、外国人観光客からは「清水寺や伏見稲荷への行き方をよく聞かれる」(西山駅長)。

京阪三条 地下 改札階
地下1階の改札階。地下鉄東西線との乗り換え需要が多い(記者撮影)
【写真】地下なのにやたらと広い三条駅。改札内はオーバーツーリズムとは無縁そうなゆったりとしたスペース。地上から下りていくと「おけいはん」が出迎えてくれる
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事