「雇ってはいけない"危ないコンサル"」を見抜く3つの重大注意ポイント
チームメンバーとしてDX戦略プロジェクトに参画していた「事実」と、戦略の策定をリードできるスキルを有しているかは、まったくの別ものということです。
「戦略の策定」を支援するときのチームは、クライアントの期待値をまとめ、初期仮説やインサイトを示すパートナー、それに基づいて必要な作業を設計する現場監督としてのマネージャー、その指示・品質管理のもと、リサーチや分析などの作業をするスタッフで構成されます。
このチームでリサーチ仕事の経験を「戦略を策定」と書いても嘘とは言い切れないわけです。
「役員討議向けの資料を作成し討議」などという記述もよくありますが、「マネージャーのドラフトをパワーポイントで清書」し「討議に(議事要員して)参加」であったとしても嘘とは言い切れないわけです。
プロジェクト・マネジメントにも似たところがあります。
進捗管理や課題管理のとりまとめ・整理など事務作業的な仕事を担当していたとしても、「PMOとして牽引」を嘘とは言い切れないのです。
ここで述べてきた「盛り」は一般的です。邪気のない方もいますし、読み手の誤解の誘導を意図的に狙っている方もいます。
「ずいぶんと優秀な方が応募してきてくれた」と喜ぶのは自由ですが、同時に「建設的な疑念」を持つことが必要でしょう。
辞めたときがキャリアのピークの人も
コンサルタント経験者の採用では、フリーランス・コンサルタントの方からのものも少なくないでしょう。調査はありませんが、キャリアの一時期にフリーランス・コンサルタントを挟む方も増えてはいる感はあります。
先日の記事に(経営のプロがなぜ「コンサル倒産」過去最多の理由)「野良コンサル」との表現がありました。
実績も経験もない「自称コンサル」に比べれば、大手ファーム出身のフリーランス・コンサルタントには一定の安定感があるのは間違いないでしょう。
ただ、ここで念頭に置くべきは、彼ら彼女らは退職時の職位がスキルのピークであるということです。
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