意外?「ランボルギーニ」のサステナブルな姿勢 5視点で示したスーパーカーメーカーの在り方

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「私たちは自社工場内でカーボンファイバーパーツを多く製造していているため、これが可能になっています」とは、チーフ・マニュファクチャリングオフィサーのラニエリ・ニッコリ氏。

私(たち)は工場の一角にあるカーボンファイバーショップで、リサイクルされたカーボンファイバーを使ってのパーツ製作を体験した。カーボンファイバーのシートを型に沿って貼り付けていくというものだ(実車には使われないのでご安心を)。

再生カーボンファイバーを貼るデモンストレーションを体験中の筆者(写真:Automobili Lamborghini)
再生カーボンファイバーを貼るデモンストレーションを体験中の筆者(写真:Automobili Lamborghini)

浮いたりしないように細心の注意が必要で、かなり神経を使う。が、そのあと工場内のショップを見学すると、大きなパーツにカーボンファイバーシートを貼り付け、ラップし、空気を抜き、焼き釜へと送る一連の作業があまりにもスピーディに行われているのに、度肝を抜かれた。

【写真】カットから「釜」までカーボンファイバーのリサイクルの様子

熱い心を持てる土地で

そういえば、さきに触れた「ボンデッド・イン・モーション」プログラムに従った、新旧ランボルギーニ車の試乗では、「くれぐれも速度を守って」と担当者から注意を受けていた。

5.0リッタードライサンプのV10エンジンをミドシップした「ガヤルド」(写真:Automobili Lamborghini)
5.0リッタードライサンプのV10エンジンをミドシップした「ガヤルド」(写真:Automobili Lamborghini)

ところがフタを開けてみると、先導車をドライブするその担当者は、アクセルペダルをベタ踏みといえるほどに踏み込み、ものすごい速さで走っていったのだ。

「そんなに速度を出していいのか」と私(たち)は、不安にかられるほどだったが、道をゆく市井のひとたちは笑顔で「いけいけ」と、こぶしを握り、肘を曲げたまま前腕を動かす。ランボルギーニはそんな熱い心を持つ人たちがいる土地で生まれたのだと、ややあきれながらも再確認できた。

【写真】「Behind The Scenes」で体験したランボルギーニの取り組みの数々
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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