意外?「ランボルギーニ」のサステナブルな姿勢 5視点で示したスーパーカーメーカーの在り方

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「ビヨンド・カーズ」は「360度のホリスティックデザイン」だという。別の言葉でいうとブランドエクステンション。もう少しわかりやすく説明すると、異業種とのコラボレーションとなる。

「Technics SL-1200M7B」は音響機器メーカー、テクニクスとのコラボ・ターンテーブル (写真:Automobili Lamborghini)
「Technics SL-1200M7B」は音響機器メーカー、テクニクスとのコラボ・ターンテーブル (写真:Automobili Lamborghini)

「20年前、ランボルギーニは単なるクルマのメーカーでしたが、いまは国際的にブランド力が上がっています」

そう話すのは、デザインディレクターのミティア・ボルカート氏。デザインチームも積極的に、ブランドエクステンションに協力しているのだ。

ドゥカティ(ストリートファイターV4ランボルギーニ)、ロジェデュブイ(ランボルギーニSCウォッチ)、テクニクス(ターンテーブル)、マクロン(ランニングウェアコレクション)、テクノマール(スピードボート)、トッズ(ドライビングシューズ)、3Tサイクリング(スポーツバイク)……。

イタリア・トリノの3Tサイクリングとのコラボレーションバイクは、ランボルギーニを想起させるカラーを採用(写真:Automobili Lamborghini)
イタリア・トリノの3Tサイクリングとのコラボレーションバイクは、ランボルギーニを想起させるカラーを採用(写真:Automobili Lamborghini)

このように数多くのブランドとのコラボレーションが進められている。そこで「コラボの基準はなにか」と尋ねると、「同様のバリューを持っていること」とボルカート氏は答えてくれた。

【写真】カッコいい!ランボルギーニとのコラボレーションアイテム

リサイクルへの取り組みは?

ホリスティックというと、リサイクルなど環境保護への全面的な取り組みもランボルギーニは熱心だ。

2030年までに、1台を生産する際に排出されるCO2の量を40%(2021年比)削減するプログラムに着手している。たとえば、本社に隣接して作った「ランボルギーニパーク」には、1万本のオークの木を植えているという。

ランボルギーニ本社周辺に緑が多く植えられている(写真:Automobili Lamborghini)
ランボルギーニ本社周辺に緑が多く植えられている(写真:Automobili Lamborghini)

「サステナブル・ストレングス」は「カーボンファイバー(炭素樹脂)レボリューション」とされる。ランボルギーニ車は、高剛性かつ軽量のカーボンファイバーを、モノコックシャシーからスポイラーにいたるまで、広く使用している。

ここでランボルギーニが「大変革」とするのは、リサイクルしたカーボンファイバーの使用を増やしているためだ。

カットされたリサイクルカーボンのシート(写真:Automobili Lamborghini)
カットされたリサイクルカーボンのシート(写真:Automobili Lamborghini)
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