中国人富裕層、次は「日本の中古品店」狙いの真相 世帯収入3億円の妻「エルメスは日本でゲット」
実用的かつ、時にゴシップのネタを入れたり、超ハイパー層の暮らしや買い物の「のぞき見」をできるようにすることで、ユーザーの猟奇心理をあおり、「ブランド品=成功する人の象徴←中古品だったら私も買える=私も成功する人になる」という暗示を巧妙に仕掛けているのだ。
「日本のビンテージ店にはコンセプトがあって最高」
日本の中古品店で数十万円単位の品物を買ったことのある20、30代の中国人女性3人に聞くと、「中国の中古品SNSはいろいろ勉強になった。ときどき日本のビンテージショップを紹介する投稿もあるので、必ず保存して行き先リストにしている。なかなか会えないめずらしいものを自分のファッションに取り入れるのは楽しい」「日本のビンテージ店はそれぞれのコンセプトがあって、最高だ」と、口を揃えて日本ならではのストーリーと付加価値を評価した。
ラグジュアリー品はもともと承認欲求を満たすものとして発展してきたので、機能的価値は度外視してもいいくらいだ。むしろ、消費者に提供する情緒的価値をいかに明確にし、最大化するのかを、個別ブランドはもちろん、ブランドを取り扱う店も考えなければならない。
これは何も中古品店に限った話ではない。将来、例えば円高に戻った場合、または、他国で買い物したほうが安い時代になった場合、外国人がそれでも店を訪れてくれる理由や、外国人にとって日本/自社製品・サービスはどんなニーズを満たしているのか、それ以上にできることは何かなどを見極めなければならない。
消費金額の増加とその中に潜んでいる消費者の深層心理と要因を理解しアプローチすることこそ、今後のインバウンドビジネスで勝負できるポイントだろう。
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