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「ヤルタ会談2.0」で戦勝演出狙うプーチンの思惑 トランプvsプーチン第2ラウンドはどうなるか

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  • 吉田 成之 新聞通信調査会理事、共同通信ロシア・東欧ファイル編集長

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1945年2月、旧ソ連・クリミア半島のヤルタで行われたヤルタ会談。右からソ連のスターリン、アメリカのルーズベルト、イギリスのチャーチル(写真・Print Collector/Getty Images)

アメリカのトランプ大統領が2025年1月20日(現地時間)、4年ぶりに再登場した。就任演説でトランプ氏は「平和を構築する仲裁者になる」と述べて、ウクライナ戦争の早期戦闘終結に向けた調停への意欲を鮮明に示した。

「アメリカ・ファースト」を掲げるトランプ氏と外交舞台で再び相まみえることになったプーチン大統領は、どう向き合おうとしているのか。両指導者の腹の内を探ってみた。

呼吸合わせる両首脳だが…

ホワイトハウスに戻ったトランプ氏は、プーチン氏との就任後初の電話会談を調整中であることを認めた。

一方のプーチン氏も、バイデン前政権が断った米ロ間の直接対話の再開をトランプ氏が目指している姿勢を「歓迎する」と評価して見せた。これまでのところ、トランプ氏とプーチン氏の呼吸は合ってきていると言えよう。

しかし、問題はここからだ。電話会談を含め、今後の対話再開や調停を巡り、両首脳間で思惑の違いが表面化する可能性が出ているのだ。

このすれ違いを予感させる言葉が「ヤルタ2.0」である。このところ、米ロ間の首脳対話再開を巡り、ロシア・メディアでしばしばこの言葉が登場するようになった。

すなわち、1945年2月にアメリカとイギリス、ソ連の連合国3カ国首脳が旧ソ連・クリミア半島のヤルタに集まって、戦後欧州におけるそれぞれの勢力圏を決めた「ヤルタ会談」の現代版を開催しようというものだ。

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