「プラス3.1%成長」北朝鮮経済が改善しているわけ 穀物生産量も上がり国民生活もじわり改善?

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2025年1月、地方に建設された食品工場を視察する金正恩(キム・ジョンウン)総書記(写真・時事)

2023年の北朝鮮の経済成長率はプラス成長、1人当たり国民総所得(GNI)も上昇 ――。北朝鮮の経済が上向いているとの分析が発表された。

韓国統計庁は2024年12月、「2024北朝鮮の主要統計指標」を発表した。これは毎年、韓国統計庁があらゆるルートからの情報をまとめ、北朝鮮の経済を推計したものだ。

これによると、2023年の経済成長率は前年比3.1%のプラス成長となった。2022年はマイナス0.2%、2021年は同0.1%からプラス成長に転じたことになる。

マイナスからプラス成長へ転換

2020年1月下旬から北朝鮮は新型コロナウイルス感染症の国内流入を防ぐという名目で国境を遮断。それ以降、経済的に厳しい状況にあるとされてきたが、2023年には回復を始めたとみることができる。

また、国民1人当たりGNIは158.9万ウォン(約16万円)で、前年143万ウォン(約14万円)より増収となっている。経済成長を押し上げたのは建設業や鉱工業などの生産活動が活発化したためと韓国統計庁はみている。

ただ、韓国と比較すると北朝鮮のGDP(国内総生産)は韓国の60分の1、1人当たりGNIは韓国の30分の1程度の規模となっている。

対外貿易は、2023年の貿易総額は27.7億ドルで前年比74.6%増となっている。北朝鮮が輸出する品目のうち主なものは、かつらやつけまつげといった品目(調整羽毛と綿毛およびその製品)が全体の半分を占めている。また、北朝鮮が輸入している主な品目は「鉱物性燃料、鉱物油」が全体の18.4%を占めた。

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