突如爆誕「mixi2」はClubhouseの"二の舞い"か? 同じ招待制だが異なる知名度、肝はマネタイズ?
一方で、Z世代などからは「前作はプレイしていないですが」「1期は未履修ですが」と、アニメやゲームの続編になぞらえた声も見られる。
しかしながら、現状ではまだ、「謎のサービス」の域を出ていない。18日午前時点では、iPhoneやAndroid向けアプリでの利用となり、パソコンで使うことはできない。また、サービス公式サイトはあるものの、運営会社のMIXI(企業名は大文字で、サービス名は小文字)公式サイトのプレスリリース欄および事業紹介ページには掲載されていない。
発行者へのインセンティブは、今のところなさそう
mixi2の大きな特徴が「完全招待制」だ。
利用者が発行した招待リンクは現状、人数制限なく使えるようなので、どちらかと言えば「仲介制」くらいのスタンスだろうか。登録後に発行者がフォローされる程度で、発行者へのインセンティブは、今のところ特になさそうだ。
招待制ということもあり、リリース直後は、流行に敏感な「アーリーアダプター」が中心に盛り上がっていた。数日たって少し落ち着いているが、この様子を見て、筆者は2021年初頭にブームとなった音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」を思い出した。
あの時も、IT業界の関係者から火が付き、アーリーアダプターが盛り上がった。コロナ禍の「おウチ需要」も追い風になり注目を集めたが、あれから3年、多くのユーザーはすでに存在すら忘れてしまっているだろう。
いまひとつClubhouseが伸びなかった理由は、音声ベースゆえに、大勢でのやりとりに向いていないことに思える。その結果、「数人の会話を、大多数が聞く」のような、人にひも付いた一方通行のコミュニケーションになりやすい。いまなお愛されているClubhouse配信は、いずれもホスト側の個性が評価されているものだ。
一方で、mixi2はタイムラインにテキストが並ぶスタイルゆえに、情報の交通整理が行いやすい。また興味でつながるため、ユーザーが対等な立場になる余地がある。
同じ招待制であっても、Clubhouseよりも楽しめるユーザー層は厚いのではないか。また、そもそもの知名度もあり、「Clubhouseの二の舞い」にはならないと筆者は予想している。
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