韓国・尹政権「最悪の崩壊」で日本に起きること 日韓関係の終わりの始まりになってしまうのか

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「北朝鮮の現在の路線は、誰が政権に就こうが南は敵国だというものだ」と、北朝鮮の専門家で高麗大学講師のフョードル・テルチツキー氏は語る。

「(韓国の)前の左派政権は、北朝鮮に対して実質的なものを何も提供できなかった。だから、北朝鮮(というより金正恩個人)は韓国に対する希望を失ってしまったようだ。とはいえ、少なくとも左派政権であれば、対北朝鮮政策において攻撃的ではなく、ひょっとしたら屈従的でさえあるかもしれない」

実際、尹大統領は韓国で急激な反共主義への転向を主導してきた。戒厳令宣言の中で同大統領は、韓国政府を掌握しようとする親北朝鮮勢力に対抗するために行動していると主張した。

日韓の協力も「台無しになる」可能性

このような見方は、尹大統領を自分たちの救世主とみなす超保守界隈でここ数年流布していた。しかし、共産主義者に矛先を向けようとする同大統領による試みは「裏目に出て、指導力を損なうだろう」と前述の元高官は言う。

今のところ、尹大統領は権力にしがみつこうとしているが、「最近、野党や与党内からも、彼と彼の妻に対する全面的な政治的攻撃があるため、メンタルは逼塞(ひっそく)状態にある」とこの元高官は語る。

自暴自棄な行為は悲しいことに、尹大統領の困難な任期中の最も重要な成果の1つである日本との関係回復と、両国間の真剣な協力の始まりを台無しにしてしまうかもしれない。

ダニエル・スナイダー スタンフォード大学講師

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Daniel Sneider

クリスチャン・サイエンス・ モニター紙の東京支局長・モスクワ支局長、サンノゼ・マーキュリー・ニュース紙の編集者・コラムニストなど、ジャーナリストとして長年の経験を積み、現職に至る。

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