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オーケーの「大阪進出」に私が抱いた"一抹の不安" 安売り推しで通用するほど、関西人は甘くない?

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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しかしこの処分に不服を申し出た関西スーパーが控訴し、法廷闘争にまでもつれこんだ。最高裁にまで及んだ裁判の結果、オーケーは関西スーパーの買収権争奪争いに敗北し、関西進出の機会を失ってしまったのだった。

オーケーは裁判に敗訴する年に、今回の高井田店の土地を落札。関西進出に失敗した悔しさが滲み出るようなスピード感だが、そこから出店計画を進め、3年越しの悲願という言葉がふさわしいオープンへとこぎつけた。オーケーにしてみれば、一連の出来事はなるべく経験したくなかっただろう。

オープン前は、「vsライフ」という報じ方が多かったが、現在では「vs万代」の温度感も加わってきた印象だ(筆者撮影)

しかし、逆にその体験こそが今回の出店に「ドラマ性」を与え、報道の過熱ぶりを生み出している。

「高井田戦争」が勃発している

もう一つ、今回の出店でドラマチックなのは、高井田という土地の特徴だ。出店地の周辺には7つものスーパーがあり、関西圏でも指折りのスーパー激戦区だ。

よく、スーパーが大量に出店する土地は「戦争」に例えられる。関東でいえば、千葉県の津田沼や東京都の赤羽での出店争いは「津田沼戦争」、「赤羽戦争」と呼ばれていた。その点で、まさに「高井田戦争」が勃発している。

オーケーのすぐ近くには「ライフ」があり、さらにその近くには関西圏を代表する地場スーパー「万代」がある。

ライフ高井田店。王者の風格を漂わせる(筆者撮影)
ライフ・オーケーを迎え撃つ万代(筆者撮影)
横の白い建物がオーケー。その200m先にはライフが見える。なお、そこからさらに同じくらいの距離のところに万代がある(筆者撮影)

しかも興味深いのは、それらのスーパーは、個性が立っていて、それぞれがあらゆる需要に対応している、ということだ。

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